みなさんこんにちは。ただいまから熱海市議会民主党を代表して、平成15年3月定例議会の議案に対する質疑並びに一般質問を行います。
私たちが今早急に行わなければならないこと、それはデフレを克服し、経済を再生するために間遠った税金の使い方を改めることです。限られた貴重な税金は、眠っている需要に対応する供給力を覚せいさせることに集中投資するべきなのです。そのためには、歳入面も含めた抜本的な予算の構造改革によって、市民の不安感、閉塞感を払拭し、将来への期待と安心感を醸成していく以外にこの日本を、そしてこのまちを再生する道はありません。現在市民が求めているサービスや財は数限りなくありますが、その内容は高度成長期から少子高齢社会、成熟社会へ移り変わるにつれて大きく変化しています。ところが、社会全体としての供給がこうした変化に対応し切れず、潜在的需要を掘り起こすことができない。このギャップを埋めることこそが経済を再生するポイントであると思います。私は、税金の使い道を現代社会の需要に合った供給を育てる部分に移しかえ、その顕在化を図っていくべきではないかと考えます。また、日々高まっている将来の不安は、国民の財布のひもをさらにかたく閉ざし、潜在的な需要を消費に結びつけていく上での最大の障害になっています。
私は、年金、医療、介護など将来不安を減らしていくための施策に予算を重点配分するとともに、将来の増税につながる債務依存から可能な限り早期に脱却するため、最大限の努力を続けます。その中でも、緊急な対応を要するのは雇用問題であります。職を失い、職を得ることもままならない現状は、生活の基盤を崩壊させ、さらには人間としての尊厳も失わせかねない非常に危険な状況です。幸い潜在的需要に対する供給は多くの雇用につながるサービス分野が中心です。私は特に仕事を生み出す分野に優先的に予算の配分を考え、就職、再就職支援のための職業訓練や職業紹介システムの充実をさせ、雇用需給のミスマッチを解消し、雇用不安の一刻も早い解消を図りたいと思います。そして、地方の個性と意欲が生かせるシステムの構築もあわせて行っていきたいと考えます。
それでは質問に移ります。
平成15年度の施政方針よりお尋ねいたします。改革か景気対策かという二者択一型の問題提起は、日本の政治の貧困さから来る表現であります。政府は、構造改革こそが景気改革につながるといいますが、確固たる根拠はあるのでしょうか。性急な構造改革の不用意な推進は、景気の底割れを招き寄せ、改革をとんざさせるおそれがあります。政府には、改革を視野に入れながら、的確な景気対策を推進する責任があると感じます。
そこで、川口市長の提言する改革とは一体何を指すのか。時代にそぐわないあしき慣習をなくし、この不況下に苦しむ市民に手を差し伸べたり、行政不信を払拭するような施策を改革と呼ぶのではないかと思うのですが、ではそういった改革と呼ぶにふさわしい施策は一体どれが当たるのか。水道料金引き下げ措置廃止やプール開放の廃止など、これらは財政的に見てやむを得ない措置と思えるものの、改革とは逆方向の施策であります。これらサービス低下分を補うような改革が果たしてあるのか、市民にわかりやすく、具体的にお示しください。
次に、桜の名所散策路についてお尋ねいたします。つい先ごろまで糸川沿いに植えられた29本の熱海桜がことしもふくよかに咲き誇り、市民や観光客の目を楽しませておりました。施政方針の中に、平成16年度完成を目指して鋭意努力するとある熱海高校桜の名所散策路でありますが、敷地獲得が難航しているとお聞きしました。そのような状況下で本年度に着工できるのでしょうか。熱海高校は私の母校でもあり、熱海市内唯一の高校であります。熱海高校の通学路が改良されることは、生徒の熱い廉いであるとともに、市民の要望でもあります。また、700メートルもの桜並木ともなれば、多くの観光客の誘致にも役立つに違いありません。ぜひとも16年度完成に向けて努力を積み重ね、遂行していただきたいと強く要望いたします。また、昨年3月定例会において、同僚議員からも質問がありました桜の里親制度導入について、当局は地元や学校関係者の方々にも御協力いただき、桜の苗木を買って記念植樹をしていただくことはよいことと答弁されましたが、その後どのような経過になっているかお聞きいたします。
次に、道路標識と観光案内、サイン計画についてお聞きします。過日市内の観光施設案内板の充実について観光商工課に問い合わせたところ、熱海市をモデル地区にした見やすい案内標識やサインのガイドラインづくりを進める県ユニバーサルデザイン室の活動を紹介され、第4回熱海地域サイン計画検討委員会の活動を見学させていただきました。私は、熱海市がサイン計画のモデル地域に指定された今を機に、車で伊豆方面に来られた方たちにもわかりやすい案内板や道路標識等をもっとふやすべきではないかと思うのです。地域サイン計画事業では、見やすくわかりやすいサインとともに、人に優しく快適なまち並みづくりの指針を既にまとめ、市民や行政関係者でつくる委員会では、本年度中に地域サインに関するガイドラインをまとめるとのことであります。しかし、本来観光地であるはずの熱海には、このような案内板やサインが非常に少ない。熱海の観光スポットである起雲閣やマリンスパ、澤田政行記念館などの案内等は、国道135号線沿いには皆無に等しく、また設置されていても見落としてしまうような配置や作り物が多いと感じます。これでは、熱海を通過するだけの観光地としてとらえられても仕方ないのではないでしょうか。起雲関や梅園内の韓国庭園などには多額の血税を投入したわけであり、一人でも多くの方に利用していただきたいのです。現在は、ナビゲーションシステムを搭載した車両も多いわけですが、そのような中にあっても観光客の立場に立ったわかりやすい道路標識や市内サインの充実は必要不可欠であると考えます。特に駅前に関してほ、熱海のまちのどこに何があるのかが一目でわかる、またお年寄りや子供の視点にも立った、見やすくわかりやすいサインの工夫が必要であると感じます。
また、防災の観点や仮設サインも構想に入れたサイン計画のモデル町内特定など、今後も継続して地域サインの推進と実施を要望するとともに、当局の観光施設に対するサイン案内表示の充実と実施について、今後の考え方をお尋ねいたします。
次に、4月から始まる市内中心部のごみの早朝収集実施が県内では初めての取り組みであるということに関係してお尋ねいたします。この早朝収集は、観光地としての清潔感のあるまち並みづくりを進めるためのものですが、この際ガーデンシティーを推進するのであれば、市内中心部のごみ収集場自体にも工夫を凝らしてはいかがでしようか。収集場周辺を花と緑、れんが等を組み合わせた清潔で潤いのある空間にする。これは、ディズニーランド方式とでも申し上げたらよいかもしれません。整然とした場を意識的に汚してはいけないという状況に持っていく。そうすることにより、ごみに対する意識改革を進め、ごみ収集を前向きに考えられるよう改善していく。また、熱海は観光地であるとの意識を目覚めさせることにもつながり、早朝収集にも意欲的に賛同してもらえるようになるのではないでしょうか。こういった施策は、全国のどこの自治体もまだ取り組んだことがないように思いますが、見解をお聞きします。また、収集時間が早くなることによって、収集時間を過ぎてから出されてしまったごみの処理についての対応はどのように考えているかお尋ねいたします。
次に、若い人口を減らさないためのゼロ歳児保育の無料化についてお尋ねいたします。秋田県では、第一子のゼロ歳児にかかる保育料を全額負担する少子化対策を来年度から実施する方針を固めたそうです。出生率が7年連続で全国最下位の同県は、中小企業勤務者が多く、若い親には乳児養育費の負担が重い上に、延長保育料も負担になっているため、同対策は所得制限を設けず、全員を対象とした意見案を新年度当初予算実に盛り込み、2月10日開会の定例県議会に提案したそうです。厚生労働省によると、第一子ついて全額負担するのは極めて珍しいといいます。ゼロ歳児の保育料は所得に応じて異なりますが、平均世帯で月額4万4500円にもなると言われ、全額負担による助成対象は約800人。総額は、約2億円を見込んでおり、県と市町村で折半するそうです。同省保育課は、「乳児だと手間がかかり、コストもかかる。思い切った財源捻出をできない自治体が多い中、実現すれば利用者にとってすばらしい制度になる」との評価をしているそうですが、こういう施策をぜひ本市でも早急に取り入れてはいかがでしょうか、お尋ねいたします。
次に、熱海花の博覧会についてお尋ねいたします。今月22日より前売り券の全国発売が開始されますが、最近観光客の方からこのイベント会場はどこなのかと質問されることがたびたびあるという市民の話を耳にします。そこで、のぼり旗ばかりのPRではなく、他県から来られたお客様が集中する駅前等を魅力あふれるガーデニングできれいに飾り、花の博覧会にぜひ行きたくなるようなアピールをして、チケット販売の促進を促すようなことも考えられないものかお答えください。
次に、熱海花の博覧会終了後の跡地利用についてお尋ねいたします。以前川口市長が博覧会以降の埋立地の有効利用について話されていましたが、現在の構想としては具体的にどのようなものがあるかお聞かせください。
次に、構造改革特区についてお尋ねいたします。経済活性化における構造改革特区の意義は、民間活力を最大限に引き出し、民業を拡大することが重要であります。政府は、そのための環境整備として、規制改革の速やかかつ確実な実施と産業の戦略的な基盤整備に積極的に取り組むべきであるとしているわけであります。規制は、本来経済社会の変化に応じて絶えず見直していかなければならないものであり、特に現在のように社会全体としての改革が求められているときには、このような要請は大きいと感じます。構造改革特区は、新たに地域的に規制の弾力化を図ることや緩和することなどにより、規制改革を加速する上で有効な方法を提供するものになると考えます。また、産業の戦略的な基盤整備については、不十分と言わざるを得ない状況なわけであります。新しい産業の勃興と持続的発展には、例えばシリコンバレーのような産業集積の持つシナジー効果や、地域的特徴に根差した基盤整備が必要であると考えられ、構造改革特区は特定地域への産業集積等を誘導することによる地域の振興を通じ、経済活性に責献するわけです。構造改革Iま、全般的な規制改革の実施や、知恵と工夫の競争による活性化を通じた地域の発展などによって実現されるべきであります。政府としては、こうした基本方針のもと、構造改革特区の上記の特性を踏まえ、経済活性化を早期に達成していくための戦略として、構造改革特区に積極的に取り組んでいくべきであるとしています。
そこで、熱海市は第1次提案で温泉療養特区を申請したわけであり、2次募集ではカジノ特区を申請したとお聞きしました。熱海らしさを追求するには温泉療養特区は大変にすばらしいものと考えます。また、それに付随して、ホテルや旅館、保養所などの温泉と健康を考えた連携体制の強化、温泉療養の推進を飛経的に図る必要性を強く感じます。また、神奈川県の小田原市では、市を挙げてフイルムコミッションの推進に全力を注ぐ中、フイルムコミッション特区の申請をしたと聞いています。ロケを希望する人たちの立場に立って、最小限のコストで観光活性を考える姿勢には、強く共感できるものがあります。民間施設の一覧やライブラリーの作成、そしてエキストラバンクをつくり、インターネットで広く呼びかけるといった地道な努力を重ね、整備体制の充実を図っていく。映画やドラマ、CM撮影など、撮影段階に入る前の細かい手続等を簡略化し、誘致活動を進めていくフイルムコミッション特区に大きな魅力を感じますが、当局のお考えをお尋ねいたします。
次に、熱海花の博覧会のオープンに合わせ、サンビーチライトアップ事業を進めていますが、さらに風光明媚な熱海を楽しんでもらうために、頼朝ライン等を有効利用して、昼間の景観や夜景、つまり熱海の眺望をゆっくり楽しめるビューステージの整備を考えてはいかがでしょうか。青い海をバックに輝く夜間の明かりは100万ドルの夜景とも呼ばれ、熱海市自慢の一つなわけですが、ここといったビューポイントがないのが大変残念に思います。定番ではありますが、北海道の函館山や神奈川県の湘南平といった景観スポットには多くの人が集まり、眺望を楽しんでいます。湘南平については、標高179メートルの場所に位置した湘南全域を眺めることができる360度のパノラマは絶品です。桜とツツジの名所でもあり、特に春の桜は見事で、大勢の人でにぎわいます。眺望と自然ばかりではなく、施設内容も充実していて、フィールドアスレチック等があり、バリアフリー度も評価されています。「かながわの公園50選」、「かながわの景勝50選」、「かながわの花の名所100選」にも指定されています。訪れて納得すること間違いなしとまで言われているわけであります。熱海市も梅や桜、温泉などを複合的に利用してにぎわう、余りお金を投資せず、経費が最小限で済む観光スポットを見直す必要性があると感じます。頼朝ラインや自然林、十国峠など、このような眺望施設を市の施設として確保できないものか調査研究してもよいと思いますが、当局の見解をお聞かせください。
次に、夜間救急医療センターの管理運営に関する経費2680万5000円の一般会計予算についてお尋ねいたします。現在の夜間救急医療センターの診療業務委託に関して、国際医療福祉大学熱海病院開院に伴い、また人口減少傾向により、市民の利用度が減少しているように伺いました。市民の安全と安心を守るために運営されているわけでありますが、現在の利用頻度と今後のセンターの運営に関するあり方について見解をお聞きします。
以上で壇上からの質問を終わらせていただきます。